岡田代表は26日夜党本部で記者団の取材に応じ、安倍総理の伊勢・志摩サミットでの発言についてコメントした。

 開口一番岡田代表は、「驚いた。安倍総理は、リーマンショック前と似た状況にあるというが、一体何をもってリーマンショック前と似た状況なのか全く理解できない。G7の首脳にそういう認識で合意があったのかと聞けば、イエスと答える人はいないと思う。安倍総理の個人的な考えを示しただけだ」「世界経済にリスクがあるのは事実だが、経済は回復しているという認識が基本にある。安倍総理の言うように、経済がおかしくなっているという認識では世界はない。消費税先送りの言い訳にG7の場を利用しているだけで、これは非常に恥ずかしいことだ」と突き放した。

 岡田代表は、「コモディティが下がっているからリーマンショック前と同じ状況だと、安倍総理は自分に都合のいい数字をサミットでも持ち出したが、コモディティが下がっている理由は原油価格の下落のためだ。その原油価格も底を打った状況にある。自分に都合のいい数字を持ちだすことは、本当に恥ずかしいことだ」「今の日本経済は低迷しているが、2期連続でマイナス10%の景気後退までではない。リーマンショック並みということは全く当たらない」と、重ねて批判した。