蓮舫代表代行記者会見

2016年5月23日(月)15時16分~15時30分
編集・発行/民進党役員室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://www.youtube.com/watch?v=MaC_zXyXpko


■質疑

■冒頭発言

【代表代行】
 私からはございません。


■質疑

○内閣不信任案の提出をめぐって

【日本経済新聞・宮坂記者】
 野党4党の党首会談でも内閣不信任案の提出が話し合われていたが、その検討状況と、内閣不信任案提出が解散を誘発するという見方も出ているが、これについてはどのようにお考えか伺いたい。

【代表代行】
 協議は引き続き進んでいると承知しています。その詳細については、まだ皆様にお伝えできる段階ではありません。
 ただ、まさにこの国会を通じて内閣のとられた行動が野党にとってどのように映るかといったら、決して正直な国会運営ではなかったような気がするんです。1月4日に国会を召集して、通常国会の期間を早い段階から確保していたにもかかわらず、本予算、補正予算の対応は、やはり後手後手だったこと。あるいは関連法案の提出にしてみてもそうですが、あまり国会に対して誠実ではなかったような気がいたしますので、不信任に値する材料は幾つもあると思っています。
 ただ、解散権はやはり総理にしかありませんので、どんな段階でも、総理が判断すれば解散はすると思います。誘発する・しないにかかわらず、総理の判断によるものだと思います。

○米軍属による沖縄女性遺体遺棄事件について

【共同通信・関記者】
 沖縄県うるま市の女性遺体遺棄事件で、元海兵隊員の軍属の男性が逮捕された。この関係で本日、翁長沖縄県知事が首相官邸で安倍総理と面会し、日米地位協定の抜本的な見直しを含めて(対策を)求めた。在日米軍基地問題とともに、こうした事態が何度も沖縄では繰り返されているが、今後政府に求められる対応についてお考えを伺いたい。

【代表代行】
 この事件の痛ましさというのは想像を絶します。繰り返し、繰り返しの中でも、今回の事件の詳細が明らかになってくるたびに、ご遺族のお気持ちを考えると到底納得できません。
 これは与党も野党も関係なく、やはり政府には毅然とした対応をとっていただきたい。オバマ大統領がちょうど来日されるということもありますので、何ができるのか、こんなことは二度と繰り返されてはならないのだという、政府の強い要望を出していただきたいと思っています。
 地位協定に関して、運用改善を私たちもこれまでも求めてきておりますけれども、一方で「リバティー制度」、米軍の勤務時間外行動指針、いわゆる時間を設定して、米軍あるいは軍属関係の行動を制限する。こういうものも運用を厳格にして、厳しく対応していってもらいたいと思っています。

○野党連携について

【時事通信・岸本記者】
 参院選について、公示まで1ヵ月に迫った。1人区で野党の統一候補の擁立が大体できそうな情勢になってきたが、現状の評価について伺いたい。

【代表代行】
 統一候補ということで言いますと、1人区ではあとは三重と佐賀でしょうか。ここも、地元から上がっている声によりますと、まとまっていくのではないかと聞いています。
 いずれにせよ、参議院選挙では、去年の安保法制強行採決も含めて憲法を踏みにじった部分で、まずは国民の声を聞かない総理に対して、「安倍政治は許さない」という声をしっかり受け止める、その1人区をまとめていくというのは大切なことだと思います。
 ただ、参議院選挙は1人区だけではありませんので、複数区ももちろんあります。その部分では、1人区では一緒に頑張る政党が戦うということもあります。そこはしっかりと、訴えることの違いも含めて、提案していくべきだと思います。

【時事通信・岸本記者】
 依然として共産党との連携という部分に否定的な言動も一部で見られるようだが、どう戦っていくかという意気込みを改めて伺いたい。

【代表代行】
 共産党と私ども民進党は、党の綱領も目指す社会像も違いますし、例えば税制のあり方も相当大きな違いはあります。ただ、平和主義・立憲主義に関しては、これは社民党も、他の野党も、同じ立ち位置に立っていますので、今の安倍政権が最も大事な主権在民、それこそ立憲主義を否定した部分においては、同じ思いで戦っていくことはできると思う。
 ただ、それ以外の、例えば政権を一緒に取ったときにどういう国家ビジョンであるか、どういう税制であるか、政策マニフェストの細やかな項目の違いというのもありますので、それは複数区も含めて、しっかりと提示して選んでいただこうとは思っています。

【産経新聞・岡田記者】
 先週末、岡田代表が、衆院選の野党の候補者調整に関して、勝てるところであれば一本化していきたいと。やや踏み込んだようにも思えるが、次期衆院選の野党共闘のあり方について、改めて代表代行の考えを伺いたい。

【代表代行】
 ダブル選挙が相当な確率で近づいていると思っています。やはり「安倍政治を許さない」という思いで勝てるところがあれば、その地域で協力できるということがあれば、それは進めていくというのが代表の認識だと思っています。

○和歌山県御坊市長選の結果について

【フリーランス・安積記者】
 昨日、和歌山県御坊市長選挙が行われたが、自民・公明が推薦した二階俊博・自民党総務会長の長男が落選した。かなりの票差だったが、加えて、投票率がかなり高くなった、20ポイント近くアップしたということだが、この結果と、これが一つの流れになるのかどうか、そういったところの受け止めを伺いたい。

【代表代行】
 ご指摘のとおり投票率が相当高くなりまして、大方の予想を裏切る結果になりました。正直私もびっくりしましたけれども、やはり民意というものを投票率で多く出していただければ、しっかり反映されるんだという一つの事例だと思っています。それがすなわち国政選挙全てに通じるとは今断言することはできませんけれども、一つの方向性があの地域では出されたように思います。

○世論調査の受け止めについて

【朝日新聞・大城記者】
 週末の弊社世論調査で、内閣支持率が先月調査から微減という結果だった。一方で、比例の投票先については自民が微増、民進党が微減という結果になった。この結果の受け止めと、参院選に向けて民進党の認知度・浸透度について現状どのように受け止めているか伺いたい。

【代表代行】
 世論調査一つ一つに一喜一憂はしませんけれども、やはり少しでも多くの皆様方が私たち民進党に期待を寄せていただけるように、なお一層、執行部を初め仲間が一致団結して努力しなければいけないと思っています。
 とにかく民主党という名前がまだ残っておられる方たちが大変多いので、「民進党なんです。国民とともに進むんです」ということを、もっともっと私たちは声高に、皆様方に知っていただくために活動しなければいけないなと思います。

○「被選挙権年齢引き下げ」「クオータ制導入」について

【共同通信・関記者】
 年初の岡田代表の会見で被選挙権年齢の引き下げ法案に前向きな発言があったが、今国会、会期が少なくなってきたが、今国会中の提出はあり得るのかというのが1点。
 もう一つは、女性の国会議員の割合を増やすクオータ制の導入だが、超党派議連から法案の提出はあったが、民進党からは政党クオータ制、衆院で比例1位に女性を置くという独自の案もあるが、ここの整理、提出の可能性について伺いたい。

【代表代行】
 被選挙権年齢の引き下げは、まさに逢坂誠二衆議院議員を中心としたチームで、既に全国会議員の意見を聞きました。まさにそろそろ時間が迫っていると思っています。
 クオータ制も党内の部門会議で議論は相当進んでいますので。この夏マニフェストに間に合うかどうかも含めて、最終的には代表が判断していくことになると思います。

○沖縄県会議員選挙について

【毎日新聞・朝日記者】
 今週告示される沖縄県議選は辺野古の移設問題が大きな争点になると思うが、民進党としての立場と、他の野党が移設反対で一致する中で、民進党はこの県議選にはどう対応していかれるのか伺いたい。

【代表代行】
 基本的には、地域の声は地域を中心に大事にしていくという立場なのですが、ここに至っては、私ちょっと今、党としてどういうふうになっているか把握していないので、確認させてください。

○舛添都知事の政治資金使途に関する諸問題について

【時事通信・岸本記者】
 舛添都知事の一連の疑惑についての率直なご感想をいただきたい。

【代表代行】
 まあ、せこいなぁ、というのが率直なところです。

【時事通信・岸本記者】
 都知事は説明責任を果たしているかどうかという部分も含めて、その進退についてはどうお考えになられるか伺いたい。

【代表代行】
 この間の記者会見で、何を聞かれても「第三者委員会」という言われ方をしていましたので、まだ説明責任は果たしていないというのが、大方のジャーナリストの皆さんや都民の受け止め方だと思っています。まずは、ここをしっかりご説明をいただくことが急がれるのではないでしょうか。

【時事通信・岸本記者】
 まだ仮定の話だが、都知事が辞任された場合は、民進党としてどなたか擁立しないといけないと考えていらっしゃるか。

【代表代行】
 まだ仮定過ぎるのではないでしょうか。