江田憲司代表代行は29日、埼玉県川越市を訪れて、参院選党公認で立候補している大野もとひろ候補の応援演説を行った。江田代表代行は「様々な中東専門家がいる中で大野さんがお世辞抜きで一番的確なコメントをしている」と述べた。

大野もとひろ候補

大野もとひろ候補

大野もとひろ候補

 大野もとひろ候補は参院議員を1期経験している現職。在シリア日本大使館書記官の経験があり、特に中東の研究をしてきた外交防衛の専門家。「自分が取り組んでいる政策を法律にして、これを提出すれば万が一の時に何人の命が救えるか。これだけを基準に6年間仕事をした」という大野候補は1期目でありながら旧民主党政権時代に防衛政務官も務めた。

 昨年成立した安全保障法制については「安倍総理は、『あの安全保障法制は日本の領土領海を守るために必要』と言った。しかし委員会で私が『あの安全保障法制11本に領土領海、尖閣諸島を守る条文を1行でもあれば教えて』と聞いたら安倍総理は『運用で対応する』と答えた。つまり彼が最初言っていた『尖閣諸島や日本の領土領海を守るために必要だ』というのはまったくの嘘だった」と断じた。それに対して「われわれは2年前安全保障法制が出てくる前に領域警備法案という日本の領土領海を守る法律を作って出している。自民党、公明党がやっていることは本末転倒で人の命を軽んじている。もっぱら遠くに自衛隊を派遣してアフガニスタンやシリアで米軍の下請けをできる法律を通そうとして強行採決した。これが今回の安全保障法制。だからわれわれは『本末転倒だ。日本を守ろう。遠くにリスクを抱えて行くのはおかしい』という議論をした。先週、先々週と日本の領海を侵犯した船舶に対応できないのはなんでか。そもそもそんな法律をつくっていないから。これはあまりにもおかしい」と訴えた。

江田憲司代表代行

江田憲司代表代行

江田憲司代表代行

 「大野もとひろさんと言えば、10年以上前のイラク戦争の時は頻繁にテレビでご覧になったと思う。私もしょっちゅうテレビに出ていて、横から大野さんを見ていて、様々な中東の専門家が出てきたが、私はお世辞抜きで大野さんが一番的確なコメントをされていると思った」と大野候補を紹介した。続けて「やはりそれは中東の大使館にもいて、耳学問だけでなく自分で歩いて得た情報をテレビを通じて皆さんにお伝えしていたからだ」と大野候補が外交安全保障の真の専門家であると高く評価した。

 江田代表代行は安倍政権によって自衛隊を地球の裏側まで派遣することができるようになり、自衛隊が米軍に武器弾薬を供給するようになることを取り上げて「そんなことをしたら、いの一番に狙われるのは自衛隊ではないか。相手の国は米軍を叩く前に武器弾薬を供給している自衛隊を叩く。そうすれば自衛隊も応戦せざるを得なくなってくる。戦争になってしまう。ですから、冗談でも誇張でも何でもない。われわれの目の前には戦争という2文字が本当に現実の問題となっている」と懸念を述べた。そのうえで「ここにストップをかけられる人材は大野もとひろしかいない。イスラム国やテロだという危険が迫っている中で、大野もとひろしか、その事情が分かったうえで安倍政権の暴走にストップをかけて、テロから日本国民を守れる人材はいないということをはっきりとご理解いただきたい」と訴えた。

大野もとひろ候補

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